ScuBarをオープンするにあたり、準備期間中そしてオープンした後も多くの人と再会し改めて連絡を取り合うことが多くなりました。

主のダイビングの師匠ともオープン前年に再会。
そのとき言われた言葉は、自分の記憶とはまた違ったものでした。

今回は、前回の旅を始めたキッカケに続き、ScuBarのもう一つのコンセプト「スクーバダイビング」に主が出会ったキッカケを聞いていただきたいと。

「今日行こう!今から行こう!やらないと損だよ」

2006年、カオサンにある2ドルの安宿に滞在していたとき。

隣のベッドにいた日本人が、ついさっきダイビングの講習を受けてきたと話していた。
場所はタオ島、当時も今もダイバーなら一度は聞いたことがあるであろう島。


聞いていると、「近くにショップのオフィスがあるから遊びに行こう」ということに。



すでにこの段階でハメられていたのだが、今の主となっては良き出会い・良き思い出。

夜行バスと船を乗り継いで辿りついた、もう一つのターニングポイント

そのオフィスにいたのは、強烈な個性を持った面々。
13年経った今でも、この人たちに勝てる気がしない。

と言うと、必ず「お前も大概だぞ」と否定できない総ツッコミが来る。


つい数ヶ月前にも「あんたらにハメられたんや!」と言っていたが、
当時の主に断る選択肢もなく、気がつけばその日の夜発のバスを予約していた。

ダイビングでは、ログブックというものにその日のダイビングのことを書いていく。

何mまで行き、何分潜ったか。
どんな海況でどんなダイビングだったか。
もちろんどんな生物を見たかなんかも。

その中の一つに、「透明度」というものがある。
これはどれだけ遠くまで見えたか、つまりどれだけ綺麗な海だったかという基準。

20mや30mと言うとすごく澄んでいた、10m以下だと濁っていたと思える数字。


ちなみに主のログでは。

ダイブ1 7〜8m
ダイブ2 3〜5m
ダイブ3 5m
ダイブ4 2m

…今となっては、キャンセルしたいと思う海況である。

「お前がダイビングを続け、しかも仕事にするとは思わなかった」

これがScuBarオープン前年に再会したときの、師匠の言葉。

この記事を書く1ヶ月前。
当時そのダイブショップで働いていた別のインストラクターと再会したときも、

「あんたの講習覚えてる!あの海況で楽しそうにしてるのが理解できなかった!」

と言われている。


インストラクターとなった主も、今ならその言葉はよくわかる。
正直、その海況で講習はやりたくない。潜りたくないとすら思う。

ただただ楽しい思い出と、おしっこを我慢して悶える相方

上の写真を見てもらえればわかるが、海況が悪くなる雨季。
今ではだいぶ舗装され、開発されたと聞くが、排水が悪く道も水没していた。

透明度の悪い海、陸ではオフシーズンのため多くの店が閉まっている。
停電なんて当たり前、貯水槽だったのでダイビングから帰ってくる時間には皆がシャワーを浴びて水も無くなる。

でも、楽しかった。
だからこそ、今も続けている。

もちろん、そこで出会った人たちが本当に良かったというのは間違いない。

あれから13年、未だ辿りつけぬ「竜宮城」

この次の年、レスキューダイバーの講習のために再度島に渡り、
2年後にはプロのトレーニングのために3ヶ月滞在。
そして別の場所だったが、数年後にインストラクターに。


実は、すでに最初に行った際にプロのトレーニングの話をされていた。
合言葉は『竜宮城を目指せ』。

「どうせ営業やったんやろな、ええカモやったんやな」と思っていたのだが、どうやら違ったらしい。


「あんたやったら、ほんまにやると思っていた。」


バリの話もそうだが、主はどんだけ単純やったんや…



ダイビング、行きたくないですか?
ダイビング、始めてみませんか?

そこには新しい世界があるんです。
いつでも主が相談に乗ります。