どうも。
年末年始で体重が増え、胃薬整腸剤ビタミン剤と錠剤過多な主です。


年が明け、久しぶりの更新は旅の記憶にしようかと悩んで早や数週間。
どうしようかという中で、たまたまゲストとオーロラの話になったのでその話を。

珍しく先にオチを言うと、主は過去2回オーロラを見てきました。
1回目見た後に主はおかんにブチギレられ、2回目はそのおかんを連れていったものの…

そんなおかんもちょうど店に遊びに来ていたんで。


そのうち主の留守中におかんがScuBarのカウンターに立つとの噂もありますが、
そんな親子の14年前、そして4年前の旅日記をお楽しみください。


注:もう分かっておられるかもしれませんが、オーロラの画像は出しません。
自分の目で見にいくか、google itでお願いします。

キッカケはいつも他人

2005年正月。

すでに旅を始めており、次どこにいこうか考えていた主人の元に高校時代の友人が。
聞けば大学を1年休学し、春からカナダに留学するとのこと。


今思えばこの頃からすでに激しく負けず嫌いだった主。

自分のほうが先に旅を始めているのに、知ってる人間が自分の知らないところに行く。
悔しくて仕方がない主が発した言葉は、「お前に会いにカナダに行く」だった。


そして友人の出発当日。

見送りも兼ねて空港まで送る道中、「これで会いにこい」と友人が渡す新札のC$10。
そして後日送られてきた、「蛍光ペンを買ってこい」との司令。



遅れること10ヶ月。

主はバンクーバー行きの機内で呑んだくれていた。
隣に座る可愛らしいおばちゃんと一緒に。


…とここまで書き出したのはいいが、ここから書いてしまうと長編の予感が。
後戻りはするつもりがないので、今回も長くなることを覚悟してください。

現地の宿で入手したポストカード
訳ありなScuBarの壁に13年後に貼られることになる

男は度胸、女は愛嬌?両方兼ね備えれば…

今でこそ英語で会話はできるようになった主。

だが、もともとロクに勉強なんかしてこなかった。
特に、いわゆる主要5教科の中で、抜群に成績の悪かったのが英語。

21歳当時のこのときに英語を理解できるわけがなかった。


そのため、今あればガラクタ同然のPCで必要な言葉を出発の前夜に調べる。

「How can I get to 〜?」
「Do you have any beds for 〜?」

このメモさえあれば大丈夫、とりあえず宿に、そして寝床を確保できればなんとかなる。
そう考えていたようだ。

まあ今でも対して変わっていないが…


無愛想なバンクーバー空港の女性入国管理官と一悶着あり、
通された別室のベッピンな女性係員の笑顔にホッとする。

「Smoking?」と黒人の警備員さんに聞くと、
特大の笑顔で「Outside」という言葉と指差し。

そんな感じで、カナダは主を迎えてくれた。



そして、十数時間ぶりの一服をしているときに気づく。



メモを家に忘れた…

「おい、ビール飲みにいくぞ」

日本を夕方出発し、現地到着が同日の午前というちょっとしたタイムスリップ。

命綱とも言えるメモを忘れるものの、なんとか寝床を確保したのが夕方16時。
一眠りしようと横になり目を閉じたその瞬間、部屋のドアが開いた。

Kyle – 通称シャガ丸らしい

そう、主にとって初のドミトリー。
同じ4人部屋に寝泊まりする人物が入ってきた。

長身の主が遥かに見上げる巨躯。
そんな彼が発した言葉が、この旅の始まりだった。


—–
今のScuBarがこうありたい場所の一つ。
この宿の1階がパブになっており、旅行者も現地で生活をする人間も飲みにくる。

パブと言うと日本では少し卑猥な響きになってしまうが、
実際は「パブ(Pub)=居酒屋」というほうが正しい。

なので、ScuBarはバーではなくパブなんです。


そしてもう一つ。

今でこそ、日本でも公共の場や飲食店で禁煙化が進むが、2005年当時カナダをはじめ各国ですでに「公共の室内では禁煙」となっていた。
そのため、パブで飲んでいようが宿でゆっくりしていようが、タバコは外。

みんなボトルやグラスを片手に喫煙所に集まってくる。
たとえ雨が降っていようが雪が降っていようが。
槍ならもちろん逃げてます。

そしてそこにコミュニティがあり、滞在を楽しみ情報を得る。
タバコも百害あっても一理くらいはあるはず。
—–


ということで、初日にして何故かカツ丼を食べに行き、連れられて飲みに行った主。
そしてこのバンクーバーの地を離れた後、1ヶ月酒にありつけなくなる。

理由は日本と違って、コンビニやスーパーで酒が売っていなかった。
そして、それを聞き出す術を持っていなかった…

帰ってきたときに言われた第一声「やつれてない?」

旅を始めて1ヶ月後の食事
肉を買えた

節約のため1日の予算はC$30。
だから切り詰められる食事を探したらこうなる。


…とは言い訳で、そもそもレストランでの食事なんてできない。
なんせオーダーの仕方もわからない、チップなんて文化も知らない。

マクドナルドの注文ですら15分はかかった。
だって日本と違ってカウンターにメニュー無いねんもん…


基本のメシはインスタント麺と鍋で炊いた米。
持ち運びにも困らない上、安い。

そしてこの旅で宿に着いて最初にすることが、フタ付きの鍋を探すこととなる。


もう二度としたくない食生活…だったのだが、7年後のヨーロッパでも…はまたいずれ。

手に入れた『45日間乗り放題』のバスチケット

出発前から目をつけていた、カナダの主要都市+一部のアメリカへ行けるチケット。
バンクーバーに着いた数日後から、これを使ってカナダを大移動する旅が始まる。

やっと本題に戻るが、オーロラを見に行くキッカケになったのも、
このチケットでその町まで行くことができたから。


ん?その友人?
今でもちょいちょScuBarに顔だしてくれてますよ?
今や二児の父親ですよ?


会いにいったんやないのって?
出てきますよ。



そのうちにね…

Andrewという名前だったと気づいたのは帰国してから
何度聞いてもエンジェルマンだと思っていた

長編第二弾、連載開始

某人気番組も、2019年末から最新作が北海道で放送されているらしいですね。

それに負けず劣らず、何話になるのか、はたして完結するのか。


そんな旅の記憶オーロラ編、いやカナダ編。
楽しんでいただけたらと思います。


実はこの旅、日記をつけていたんです…まあ今思い出したんですけども。

急いで実家に取りに帰り、忘れていた記憶を取り戻しておきます。


—–
よく聞く聞かれること。


「海外行きたいけど、英語がなー」

え?主は話せない状態で行って帰ってきましたけど。
15年後の今も、まだ元気に生きていますけど。


「できたからそう言えるんや」

だって楽しかったんやもん。
そもそも、英語圏以外の人間の英語も大概メチャクチャやし。


「海外に行くのに必需品は?」

パスポートと度胸+愛嬌、そしてタバコ。
—–


オーストラリア編に続いて、オーロラに辿りつくにはいつになることやら…
しかし、どこまで書こうかな。


そういえば、この関西弁の『しかし』の使い方。
これもオーロラを見たときにした会話だということを、思い出した深夜3時。


第一回はこのへんで。

カナダ・Big Whiteで初めて食べたNachos
これも今やScuBarの看板メニューに